「ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ」はマクドナルドの創業秘話を描いた映画であり、ファウンダー/founderとは創設者、といった意味です。
この映画は日本に先がけて2016年に海外で配給されましたが、マクドナルドはこの映画を公認していません。「非公認映画」なのです。
なぜ非公認なのかも含めて、「ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ」を紹介していきます!
1.あらすじ
1950年代のアメリカが舞台。カリフォルニア州でマック&ディックのマクドナルド兄弟が経営していた小さなハンバーガーショップ「マクドナルド」。「マクドナルド」は地元の人々から愛されており、繁盛していた。そこに現れたのが、マルチミキサーのセールスマンとして働いていたレイ・クロック。「マクドナルド」では無駄のない作業による「スピードサービスシステム」が確立されており、レイはそれをとても魅力に感じた。そしてレイは、マクドナルド兄弟を説得し、フランチャイズ化に乗り出す。やがて両者の間に大きな亀裂が生まれ…。レイが何を切り捨て、何を選び取って、世界の誰もが知るファーストフードチェーン「マクドナルド」の「創業者」となったかを描く、実話に基づく映画。
2.みどころ
2-1.1950年代アメリカの描き方
当時のマクドナルド店舗を実寸大で復元。マクドナルドの制服も復元。当時の世界観を見事に作り上げた、こだわりの美術にぜひ注目して観てほしいです。
2-2.野心家レイ
利益重視、儲ける為に手段を選ばないレイ。最初は良い人だと思って観ていても、だんだん本性が現れてくるので、その変化に注目です。
ぼーっと観ていると、レイのことが完全な悪者に見えてくるのですが、裏切った後の兄弟のことを考えて、顔を曇らせる場面もあります。繊細な部分もあることを知っておいてください。
また、レイは自己啓発本のレコードを持ち歩いており、ときたまそれを聴いています。(持ち歩くってどんだけ野心家やねん!笑)
2-3.マクドナルド兄弟VSレイ・クロック
これが最大のみどころです。品質重視のマクドナルド兄弟と利益を追求するレイ。対立する両者が公平で丁寧に描かれています。しかし、この対立がとてもデリケートな問題であるため、マクドナルドは「非公認」としているそうです。 3.映画を観て
レイの手腕によってマクドナルドの事業が拡大していく様は、気持ちがいいほどでした。全ての店舗で同じサービスを提供できるような仕組みを作ろうとする、レイの成功への執念や執着の強さを感じました。レイのような人がいないと、世の中は停滞するとも思います。レイのおかげで、今私たちは日本で気軽にマクドナルドを食べれているわけですし。
しかしその一方で、「マクドナルド兄弟がんばれ!!」と応援してしまう場面も多いです。多店舗展開すると味が落ちる可能性があるから、品質を守ろうとするマクドナルド兄弟。自分の手の届く範囲内の規模でビジネスを行いたいという気持ちは決して間違いではありません。
レイは「怪物か?英雄か?」その目で確かめてみてください。
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