伊坂幸太郎の小説 「フーガはユーガ」は、2019年本屋大賞にノミネートされた作品です。
正直、あまり期待せずに読み始めました。(装丁が綺麗だったから手に取った)
しかし、冒頭のおもしろさはもちろんのこと、後半にかけて怒涛にやってくる伏線回収に圧倒せれて、気づけば1日で全て読んでしましました。
しかし、冒頭のおもしろさはもちろんのこと、後半にかけて怒涛にやってくる伏線回収に圧倒せれて、気づけば1日で全て読んでしましました。
以下あらすじです。
主人公は常盤風我と優我。双子である。物語の舞台は仙台(いつも通り)。
双子の家庭環境は恵まれたものではなく、暴力をふるってくる父とそれを助けてくれない母と暮らしている。
そんな彼らには特別な「アレ」があった。手強い双子の物語。
双子の家庭環境は恵まれたものではなく、暴力をふるってくる父とそれを助けてくれない母と暮らしている。
そんな彼らには特別な「アレ」があった。手強い双子の物語。
これより先はネタバレを含む感想です!
風我と優我がもつ特別な「アレ」とは年に1度、二人の誕生日に起こるある現象のことです。
それは、「二人が入れ替わる」という現象。中身だけが入れ替わるのではなく、体もまるまる入れ替わります。例えば、風我がトイレに、優我が台所にいる場合、その現象が起こる時間になると、優我がトイレに、風我が台所に現れる。
この入れ替わり能力、正直羨ましくないなと思いました(笑)
中身だけ入れ替わるのならまだしも、今いる場所が入れ替わるのは、むしろ不都合の方が多そうだなと。
物語の後半、胸糞の悪い事件が起こりますが、伊坂幸太郎は胸糞悪い描写を書くのが上手だなと思います。気持ち悪い描写を書く時の語彙力、書き方、さすがです。
最後は悲しくしんみりしてしまう切ない物語です。
リンク
0 件のコメント:
コメントを投稿