その名も
「るきさん」(著:高野文子・ちくま文庫)
「るきさん」ってどんな本?
のんびりマイペースでどこかコミカルな、るきさんの日常生活が描かれています。
「るきさん」は80年代後半から90年はじめにかけて雑誌に連載されていた漫画であり、この本はそれをまとめたものである。なので、るきさんの暮らしぶりにはどこか懐かしさを感じるが、今読んでも共感できる部分もあり、とてもおもしろい。
この本は、一息つきたいときに読むのがおすすめ。
読んでいると、どうして私はこんなに慌ただしく暮らしているのだろう、と自分自身を振り返ることができる。そしてなにより、ほっとした気持ちになれる。
るきさんの友達えっちゃんも、とっても魅力的。えっちゃんはるきさんと違い流行に敏感なおしゃれさん。そんな対照的な二人だけど、とても仲良し。一緒にバーゲンに行ったり、どちらかが風邪をひいたら看病をしたり、用もないのに互いの家に入り浸ったり。でも「私たち友達よね」というようなネチネチした関係ではなく、サバサバした距離感の二人。この距離感も読んでいてちょうど良い。
また、るきさんもえっちゃんも「元祖おひとりさま」です。各々ひとりの暮らしを満喫し、自由気ままな生活を送っている。ひとりの暮らしを楽しみ、背伸びせず、等身大の自分で暮らしている。
まとめ
何の事件も起こらず、争いも恋愛もないのに、なぜか何度も何度も読んでしまう。
そして、るきさんのようにのんびりと、でも丁寧な暮らしができるようになりたいもんだ、と読むたびに思う。
絵のタッチも色合いもとてもステキなので、ぜひお暇なときに読んでみてください。
きっと「るきさん」の虜となるでしょう。
ランキング参加中です。
0 件のコメント:
コメントを投稿