【一度観たら忘れない映画】スピルバーグ監督デビュー作「激突!」

2020年5月12日火曜日

映画

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「激突!」は、1971年に製作された
スティーブン・スピルバーグ監督のデビュー作です。
「ジョーズ」や「未知との遭遇」、「ジュラシックパーク」など数々の大ヒット映画を手掛けてきたスピルバーグ監督。そんなスピルバーグ監督のデビュー作が今回紹介する「激突!」です。

とてもシンプルなストーリーなのにめちゃくちゃおもしろいです。

1. あらすじ

遠方の取引先に会うため人けのない荒野をひた走る主人公・デイビット。彼は仕事で急いでいたため、前をのろのろ走っていたタンクローリーを追い越した。すると後部に位置したタンクローリーは、それまでにはないスピードを出して追い抜き、再びデビッドの車の前にピタリと付けてのろのろ運転。デイビットが再びタンクローリーを追い越すと、なんとタンクローリーが猛スピードで煽ってくる。
デイビットは、次第に自分が狙われているのだと気づく・・・。

2.見どころ

2-1.リアルな恐怖感

※「恐怖感」と書いていますがホラー映画ではありません。
あらすじの通り、ただただ主人公が大型タンクローリーに追いかけまわされるストーリーなのですが、このタンクローリーの運転手、どんな顔をしているのか最後までわかりません。
足元や腕といった体のほんの一部がわずかに数回映し出されるのみです。
それ故、タンクローリー自体が意思を持って襲ってくるような描写となっており、恐怖感が煽られます。

正体不明のタンクローリーに、理由もわからず追いかけられる。この恐怖の見せ方がとてもうまいし、追いつめられる主人公の感情の変化も見どころ。

2-2.シンプルな構成

主な登場人物は主人公・デイビットとタンクローリーの運転手。
それ以外は、主人公と電話で短い会話を交わす妻、ガソリンスタンドの従業員等しか出てきません。

そのため、劇中の会話が極めて少なくなっています。

情報をギリギリまで削ぎ落したことで出てくる緊張感が、この映画の面白さを引き立てています。
セリフが少ないのにこんなに見ごたえのある映画はそうそう無いと思います。


3.まとめ

シンプルな話なのに、一度観たら忘れない強烈なインパクトのある映画です。

観ていてハラハラするし、主人公に同情するし、タンクローリーは不気味だし、なんか怖いし、そんなことを思っていたらあっという間に時間が過ぎています。
それに、そもそもこの映画自体も90分なので、観やすいと思います。

また、映画の製作当時のスピルバーグ監督はまだ20代半ばということに驚きです。
こんなに臨場感たっぷりのスリラー映画を若くして作れる才能。さすがです。

原題は「DUEL」(決闘)ですが、個人的には邦題の「激突!」もなかなかセンスあるなと思います。

果たしてデイビットは無事に逃げ切れることができるのか。
オチもぶっ飛んでいて最高なので、まだ観たことのない人はぜひ観てみてください!





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兵庫県出身の20代OL。 映画や本について、日々の暮らしのこと、気ままに好きなことを書いています。

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